三谷プロタイピングポートフォリオ

CASE04

「膨大な数の画像データから類似画像を探すAI」

画像検索
AI

画像認識AIを組み込んだ検索システムを社内で実装し、必要なデータをすばやく見つける

画像データを検索キーに画像データを検索する

人間は目から得られた情報を言葉に変換しなくても、似たようなものを探すことができます。
「見たものと同じようなもの」を探す。画像キーワードレスで検索するための仕組みをプロトタイピングしました。

三谷産業の社内にも多くの画像ファイルが存在する

画像検索 Web上では当たり前になりつつある仕組み、ECサイトなどでも活用されている

三谷産業グループの建設系のセグメントでは、日々大量の画像データが新たに保存されています。
多くの場合、現場ごとに格納された画像ファイルから、日付と記憶を頼りに1つ1つの画像をチェックして、必要な画像データを探しています。テキストデータを含むファイルに比べ、とにかく手間がかかるファイル探索をなんとかしたいと考えました。

画像認識AIを組み込んだ検索システムを社内で実装

このシステムに画像を保存すると、画像をベクトル化(数値化)され、その画像がどのような内容・情報を持っているかの、インデックスが作成されます。

このインデックスに対して、

探したい画像の類似画像を追加し、類似画像もベクトル化

キーワードで検索(この場合、ピンク柄のカップというキーワード)すると、キーワードもベクトル化

両者を比較して、最も近いベクトルを持つ画像を見つけ出し、一致度とともに検索候補を表示します。

画像認識AIを組み込んだ検索システム

画像提供:ニッコー株式会社

このプロトタイプに期待している価値

BIツール(Business Intelligence)

WEB検索の場面では、少しずつ使われるようになってきた類似画像検索や写真による検索ですが、企業内のファイルサーバやデータベースに存在している画像や動画は、依然としてテキストによる検索を必要としています。このシステムが参照するデータの場所はワールドワイドなWEBではなく、企業内のファイルサーバやデータベースを指定することが可能です。

作業員がVRゴーグルをかけて仕事をすることも増えてきましたが、この技術を使えば、目の前に見えているものから自動的にマニュアルや取扱い上の注意点などの候補を表示するようなことも可能になります。

情報にアクセスするためにいちいち商品名や型番などを手で入力していた時代もあったねと、懐かしむ日もすぐそこまで来ています。

(代表取締役社長 三谷忠照)