※記事に掲載している情報は2025年10月現在のものです。
では、最近の業績はどうですか?
おかげさまで、2025年3月期は私たち三谷産業グループにとって大きな節目の年となりました。グループ全体の売上が初めて1,000億円を超えたのです。これは、1988年7月の上場以来、過去最高の売上高となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益も上場以来最高となりました。売上は5期連続で増加しており、利益も2期連続の増益となっています。 このように、私たちの事業は安定して成長を続けている状態です。一つひとつ積み重ねてきた結果が、こうして数字にも表れてきたことを、とても嬉しく思っています。
1,000億円ですか!それはすごいですね。安定した成長を続けているんですね。
これからの三谷産業さんは、どのように成長していくのですか?
三谷産業は、「お客さまにとっての最適を追求する」という理念を大切にしながら、常に新しい挑戦を続けています。これからの成長のポイントとして、3つのキーワードをご紹介しますね。
まず1つ目は「AIとDX(デジタルトランスフォーメーション)を用いたソリューション」です。分かりやすく言うと、AIやIoT、クラウド技術を使って、お客様の課題を解決するようなサービスをどんどん強化していきます。
例えば、空調設備工事事業では、ICTやIoTを活用した効率的な空調設備の提案や、建物のエネルギー消費をゼロに近づける「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の対応を進めています。国でもZEB化を促進しており、ZEBの市場規模は大きく拡大することが予測されているんですよ。
また、情報システム事業ではお客様のCDO(最高デジタル責任者)やCIO(最高情報責任者)の役割の一部を担い、デジタル技術の実装やICTの整備を伴走支援する「バーチャルCxOサービス」というサービスにも力を入れています。さらに、自社開発のAIチャットボットを業務に導入して、社内の働き方改革にも活用していますし、他にもAIを活用した自動車部品の自動外観検査機も開発しました。
三谷産業は幅広い事業を展開しているので、それぞれの専門知識とAIを組み合わせることで、実効性の高いソリューションを生み出しています。この「複合力」とAIの相乗効果が、当社の強みなんです。
AIの取り組み、すごいですね。どんどん進化している感じがします!次のポイントも教えてください。
2つ目の成長キーワードは「環境ビジネス」です。今、環境問題や持続可能なエネルギーが注目されていますよね。三谷産業もこの分野で新しい取り組みを進めています。例えば、化学品事業では、廃棄物や廃液から貴金属をワンストップで回収する有価金属回収事業を展開しているほか、インフラの維持管理や老朽化対策として「バキュームマシンブラスト工法」という環境にもコストにも優しい技術を使ったブラスト処理事業も行っています。また、グループ会社のアウロステクノロジーズではインフラの補強工事の工期短縮とコスト削減を図る「APLASシート工法」も開発しました。そして、再生炭素繊維事業においては、青森に新たな研究拠点を開設し、技術開発を推進しています。エネルギー事業では、ソーラーカーポートの販売を全国規模で拡大する予定なんですよ。
なるほど。青森で研究している「再生炭素事業」って何ですか?気になります。
炭素繊維って聞いたことありますか?これはとても軽くて丈夫で、しかも腐りにくい素材なんです。身近なところでは、ゴルフクラブや釣り竿、自動車の部品などに使われていて、大きなものだと飛行機や風力発電にも使われています。ただ、炭素繊維を作るにはたくさんのエネルギーが必要で、使い終わったものを燃やしても自然に戻らないので、捨てるのがとても難しいんです。そこで、我々は「使わなくなった炭素繊維を取り出して、また新しい製品に使えるようにしよう!」という研究を進めてきました。今では独自技術で炭素繊維を取り出し、製品に使えるレベルまで事業を成長させています。今後も研究開発を推し進め、この炭素繊維のリサイクル事業をもっと大きくしていこうとしています。
炭素繊維のリサイクルってすごく環境に良さそうで、将来性も感じますね!では、最後のポイントもぜひ教えてください。
もちろんです!3つ目は「ベトナム事業の深化」です。実は、三谷産業は1994年からベトナムで事業を展開しているんですよ。2024年にはベトナム創業30周年を迎えました。ベトナムが三谷産業グループ全体のものづくりの中心地になっていて、会社の成長を支える大きな原動力となっています。具体的には、化学品や機能性食品、車載プラスチック部品、電子製品の製造、さらには情報システムの開発や設計・積算業務など、いろんな分野で事業を展開しているんです。特に注目なのが、事業紹介のところでもお話ししたBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を使った設計や積算の分野です。BIMって、建物の設計や建築に関する情報をデジタルデータで一元化して統合管理する技術なんですけど、これを活用して日本の大規模な再開発プロジェクトや、国際的なイベント施設、さらには歴史文化遺産の修復にも関わっています。さらに、2024年には「BIMエンジニアリングセンター」という新しい組織をベトナムにつくりました。このセンターはBIM関連プロジェクトに特化しており、ベトナム最大規模の技術者数を誇る専門組織なんですよ。
ベトナムでそんな大きなことをやっているんですね!ベトナムで勤務している従業員は何人くらいいるんですか?
実は、三谷産業グループの社員の7割以上がベトナム人で、その数は2,300人以上なんですよ。みんなとても勤勉で優秀な人ばかりで、語学やITスキルも高いんです。こうしたベトナムの技術者たちが、当社の「ものづくり」を支えてくれていて、商社の枠を超えたメーカーとしての成長のカギを握る存在になっています。さらに、当社ではベトナム人の管理職も活躍しており、現地の視点を活かしたリーダーシップで組織を牽引しています。こうした管理職を中心に、若手のベトナム人社員の育成にも力を入れており、次世代を担う人材の育成を積極的に進めています。
へえ!そんなにたくさんの方が活躍しているんですか!ベトナム人の方々が会社の成長を支えつつ、次世代の育成にも力を入れているお話、とても興味深いです。ベトナムは経済発展も遂げている国ですし、これからの展開がますます楽しみですね。